休止致します
本日は「virgo catの小説倉庫」にお越しいただきありがとうございます。
大変申し訳ありませんが、このブログは現在休止中です。
理由は、内容をあまり決めず思いつくままにこの話を進めてしまったからです。
また、一人称の文なのか三人称の文なのかがはっきりしておらず、大変読みにくいものになっています。
小説ではなく当ブログ本人が書いているブログは横のリンク先からいけます。興味を持たれた方はぜひお越しください。
なお、当ブログは休止しておりますが、本人は現在小説家を目指し練習を重ねています。応募した作品が落選した場合、当ブログにて掲載するかもしれないのでその時にまた足を運んでいただけると幸いです。
アナザー・ディメンション
「と言っても、あの時本当は録音なんてしてなかったんだよね~」
学校から家に向かっている途中、光咲はそんなことをつぶやいた。
「え?・・・ということは・・・」
「ということは、も何もないでしょ?私、携帯の録音の仕方とか知らないし」
「じゃあ失敗した時どうするつもりだったんですか!?」
「いや、その時はその時だしそれに失敗するとも思えなかったしね~」
「・・・」
この人は人生を適当に生きているのだな、と幸助は思った。
幸助は改めて光咲を見てみる。
髪が長くて幸助よりは背が低い。どこにでもいる普通の女子だ。
だが、目つきだけは異様に鋭く、その目で睨まれたらライオンだって逃げ出しそうだ。
幸助は、さっきの時は言い合いをしていたからそのような目つきをしているのだと思ったが、いまだに直っていないところを見ると普段からこんな目なんだなと解釈した。
「・・・何見てんの?」
ほんの数秒だったと思うが、見ていることに気が付いたらしい。
彼女は何に警戒しているのだろう?
それとも今は自分のガードマンをしてもらっているからだろうか、と幸助はそんなことを思った。
「あぁ・・・いえ、何でもないです」
「・・・どうせあんた、あぁこいつの胸小さいなぁとか思ってたんでしょ?」
「・・・は?」
「まったく、男子はいつもいつもそこばっかり!中身なんて関係ないのね」
「・・・」
どうやら光咲は自分の胸が小さいことにコンプレックスを持っているようだった。
「大体、胸が大きくて何の得があるのよ!重心が前に傾くわ、激しく動けないわ、それに姿勢も悪くなるわ」
「・・・僕は胸の大きい人はあまり好きにはなりませんけどね」
「本気で言ってる?」
「まぁ、はい。大きすぎると逆に気持ち悪いというか・・・それに活動範囲が狭まりそうだなって思ってましたし」
「本当?」
光咲は立ち止まったかと思うと、そのまま満面の笑みを浮かべた。
「私と同じ考えの人と出会ったなんて初めて!わぁ嬉しいなぁ!あぁ、でも男子か・・・でもいいやそんな事!なんで今まで気づかなかったんだろう?近くにこんな人がいたなんて!これからもよろしくね!幸助!」
幸助はこの人は単純でどこか抜けてると感じた。
機嫌がよくなったのだろう。光咲はスキップをし始めた。
「ところでさ、幸助って席次どのくらいなの?」
「あぁ・・・いやまぁ、いつも1位なんですけど・・・」
「え!?そうなの!?」
光咲のテンションが下がっていくのは誰が見ても明白だっただろう。
「あ、あの光咲さんは何番で・・・?」
「・・・下から数えて10番目」
「・・・」
かなりの落差が二人の間にはあった。
「・・・あの・・・今度勉強教えてくれない・・・?」
「・・・あぁ、いいですけど・・・」
幸助は悪いことを言ってしまったと思った。
しかし、これで勉強を教えて光咲の席次が上がれば結果オーライだなとも思った。
でも、謝っておいた方がいいのは確かだった。
「あの・・・すみま・・・」
幸助は言葉を飲み込むしかなかった。
なぜなら、光咲が幸助を・・・いや。幸助の後ろを睨んでいたからだ。
さっきまで見せなかった顔だ。
この目で睨まれたらライオンじゃなくても、化け物だって気圧されてしまうだろう。
「・・・あ、あの・・・?」
「幸助!こっち!」
そういうと光咲は幸助の手を取って走り始めた。
「え?え!?ちょ・・・」
「訳はあとで説明するから!」
光咲はぐんぐん直進していく。
でも、このまま突っ切ったら・・・。
「そこは壁・・・」
「いいから!大丈夫!」
何が大丈夫なのだろう?
どんどん壁が近くなってくる。
もうだめだ!ぶつかる!
そう思った瞬間、周りが目も開けられないほど明るくなり、幸助はそのまま闇の中に呑まれていった。
奇跡は偶然 出会いは必然 ~羽河 幸助~
「起立。礼」
さようなら~、と学級長が号令をかけ、今日も1日が終わった。
入学から3か月がたったが、未だに友達がいない。というかできない。
だから家に帰るしかないのだが・・・。
「羽河 幸助」
僕の名前である。
高校1年。自分で言うのもなんだが、頭はいい方である。
中学生のころの友達がいないので、勿論誰とも仲良くなれないということだ。
進学校に通っているから、誰もいないのだと思うが・・・。
学校生活は充実しているか?と聞かれれば、勿論勉強の方は上手くいっている。
ただ、今ちょっとした問題があって・・・。
「おい、羽河」
来た・・・見つかってしまった。
「金、用意できてんだろうな?」
セリフからもわかるように、僕は今恐喝されている。
なぜか?
理由は話せば簡単だが、今声をかけてきたのは僕の小学生の時の「いじめっ子」である。
ちなみに中学は違ったので安全圏だったが。
なんで進学校にコイツが・・・と思ったが、他の人から話を聞けば僕がこの学校に来るのをわかっていて、いじるためだけに来たらしい。
本気を出せばできるやつなのに・・・と思ったものだが、考えて見ればそれだけの理由だというのならばあまりにもったいない。
こういうやつは、最後に退学が落ちなのだが、生憎まだ先生に目撃されていない。
「まさか用意できてないとは言わないよなぁ?」
・・・言い忘れていたが、教室を出た廊下で行われている。
堂々としすぎだ。
「用意できてないやつはお仕置きされないとわからないよなぁ?」
バキバキッと後ろで指を鳴らす音が聞こえた。
僕も心の中ではいろいろ思っているが、言えるはずもない。
後ろから気配を感じる。
しかし避けようとは思わない。
・・・もう、慣れた。
そしていつもの展開だろう。
殴られ、蹴られ・・・それだけ。
誰も、助けてくれない。
関係ない、と言わんばかりに。
さっき号令をかけた女子級長も、助けてくれない。
知らない人だから当たり前。
それだけだ。
覚悟は・・・できた。
「おい!ちょっと待ちな!」
いつもの・・・ように?
いつもと違う声が入った。
思わず振り返る。
と、みんなも同じ方向を見ていた。
時が止まったような光景だった。
そこにいたのは、強そうな男子でも、先生でもなかった。
いたのは・・・。
「弱い者いじめなんて、あんた人間が小さいなぁ」
・・・女子、だった。
それも普通の、長い髪の。
女子だった。
「あ?なんだお前?」
「私?私はあんたの邪魔をしに来た単なる邪魔者だぜ?」
「邪魔だぁ?できるものならやってみろよ!受けて立つぜ」
すると、その女子がずかずかと近づいてきて、こういった。
「ふ~ん、いいんだそんなこと言って」
「・・・あ?」
「私、あんたの家知ってるけど」
「?・・・それがどうした」
「つまりは親にチクるよぉ~ってこと」
「だからなんだ、証拠もないのに」
「・・・今の声はすべて録音した」
そういって彼女は胸ポケットからすっと電話を取り出した。
「!!」
「私、足は速いからすぐにでも行けるんだけどなぁ~」
「ま、待て!母ちゃんに知られたら・・・やばいんだ!そ、それだけは・・・」
「あ~ら、結構弱いのね。ま、自分から撤退するっていうのはいい心構えだけどね。でも、どーしよっかなー」
「わ、わかった!何でも聞く!何でも聞くから!」
土下座した。
・・・あいつが、土下座するなんて見たこともない。
「んー、そうね、そこまでいうなら。いい?この子にもう手出しはしないで。見つけたらすぐ言うから」
「わかった!コイツにもう手出しはしない!」
「素直ね。今日は見逃すから帰っていいわよ?」
彼女がそういうと、あいつはチーターにでも追いかけられているかのように逃げた。
・・・あいつあんな速かったのか・・・。
というか、やり取りがバカバカしかった。
あんな方法でいいのなら僕も最初にやるべきだっただろうか。
「大丈夫?」
と、また時が動き出したこの学校で僕に対して呼びかけがあった。
「あ、はい・・・」
まぁ、当たり前だが声をかけてきたのは、さっきの彼女だった。
「まったく・・・高校生にもなってみっともないわねぇ・・・そんなんじゃあ社会で働けないよ?」
まぁ、確かにそうだけど・・・。
とりあえずお礼は言わないと。
「あの」
「ん?」
「ありがとうございます」
「・・・へ?」
「あ、いや、だから・・・助けてもらって・・・」
「?・・・あぁ、いや別にそういうのいらないから。やってみたかっただけだし」
・・・やってみたかったって。
それじゃあ、この人の好奇心が無ければ僕は助かっていなかったのか?
でも好奇心に助けられたって・・・。
複雑な心境である。
「で~、けがはないよね?幸助」
「あ、はい。何もされなかったので・・・」
・・・ん?
今なんか違和感が・・・。
・・・って
「なんで名前知ってるんですか!?」
「え?同じクラスでしょう?」
あれ?そうなの?
「というか隣の席じゃない」
そう・・・なのか?
あ、でも隣に誰かいたけど・・・話したこと、なかったな・・・。
「まさか幸助、私を覚えてないってことはないよね?!」
「あ・・・いえ、あの・・・話したこともないですし・・・」
「はぁ!?」
嫌な予感・・・。
「話してないってだけで同じクラスの人も覚えないわけ?はあーあきれた!助けて損したわね!」
そういって彼女は帰ろうとする。
・・・って待て待て!
「あ、あの!悪かったです!こちらから謝り・・・」
「敬語」
と、立ち止まり、僕の言葉を制止して彼女は言った。
「・・・え?」
「だから敬語。同級生に対して敬語は無いでしょう?」
え・・・でも、初対面だし・・・。
「これだからあなたは弱いのよ」
女子に言われちゃ終わりだと思うが・・・。
「聞いててむず痒くなるわ。そういうの」
・・・でも性格だから仕方がない、といっても今は無駄な気する。
「まぁ、いいわ。それより、さっきのやつが戻ってきてあんたをボッコボコにする可能性があるから、守ってほしいなら一緒に帰ってもいいのよ?」
・・・上から目線だなぁ・・・。
助けてもらったのでそんなことは言えないが。
「幸助、部活も入っていないんでしょう?」
「そう・・・ですけど」
「で、今から帰る?」
「はい・・・」
「帰り道は?」
「えっと・・・」
窓から外を見る。
「あのルートから・・・」
「奇遇ね。私も同じよ」
同じ・・・今まであわなかったのが不思議だ・・・。
いや、見たことが無かったからか。
「じゃ、帰りましょうか」
「・・・あ、ちょっと待ってください!」
そういって階段を降りようとする彼女に声をかけた。
「何?」
「あの・・・お名前は?」
一応助けてもらったのだ。名前ぐらいは聞かないと。
「私?」
そういって彼女は。
「光咲」
自分の名前を、述べた。
「美原 光咲。名前言ったんだからちゃんと覚えてよ?」
始まり ~羽河 幸助~
この世界とは不思議なものである。
今だに人類では解明できないことがあったり、様々な生物がこの世にいるからだ。
また、いろいろな生物がいるため差別なども起こったりする。
なぜ、生物は争うのが好きなのか僕にはわからないが、たぶんこれは神様が与えた定めなのだと思う。つまりこの世界は「弱肉強食」ということだ。
「弱肉強食」の世界で何が1番強いか?体の大きい象?百獣の王ライオン?
僕が思うにこの世で1番強いのは「人間」だと思う。
え?なぜって?人間には他の動物にはない「賢い脳」があるからだ。
それをもってすればどんな動物だって操ることができる。
この脳を使って人間は驚くべきことをたくさん成し遂げてきた。
しかし、僕は1つ人間の少しおかしいと思う点がある。
それは、「男がすべて」という考え方だ。
どうゆうことかって?それではライオンを例に話そう。
百獣の王ライオンのオスはとても強そうに見える。まぁ、実際に強いのだが・・・。
しかし、オスのライオンは実際には狩りはしない。メスが団体で狩りをしているのだ。オスはそれを横取りする。
そう。偉いのはメスの方である。
それでは人間の場合はどうか?
日本は昔から「男が偉い」「女は下っ端」という考え方が染み付いてしまっている。
これはおかしい!自然界からすれば女性のほうが上なのに!
だが、この問題は現代ではもう解決されそうだ。
なぜかというと今は女のほうが精神的に強くなっている。
「時代は繰り返される」人間は卑弥呼様を王と認めていた元の状態に戻りつつある。
「十人十色」そうなると、どんな人がいてもいいのかもしれない。
最初の方に「いろんな種類がいるから差別が起こる」と話したが、今の世界だとどんな人がいてもおかしくない。なので差別などはするべきではない。
僕はそう思うのだ。